ピコレーザーとは
当院ではタトゥー・刺青除去にピコレーザーを使用しています。まずはピコレーザーの特徴についてみていきましょう。
インクの粒子を細かく砕いて刺青を除去
メラニン色素にはさまざまなサイズがあり、小さい粒子が残ると刺青がまだらになってしまいます。ピコレーザーは従来のレーザーよりも小さい粒子を砕くことができるため、これまで除去が難しかったタトゥーも早く綺麗に取れるのです。他院の刺青除去では綺麗に取りきれなかった方も、ピコレーザーによって刺青を綺麗に取り除けるケースがありますので、お悩みの方は当院までご相談ください。
カラータトゥーにも対応
ピコレーザーの特徴は、カラータトゥーにも対応している点です。ピコレーザーは3つの波長のレーザー光を照射できますが、それぞれ得意とする色が異なります。
- <532nm>暖色系(赤・黄色・オレンジ・ピンクなど)
- <670nm>寒色系(緑・青・紫など)
- <1064nm>黒
これらの波長を組み合わせることで、カラフルなタトゥーを除去できます。これまでは532nmと1064nmの2つの波長しかなかったため、従来の機器よりも対応できる色が増えているのです。
ピコレーザーとQスイッチレーザーの違い
ピコレーザーとこれまで刺青除去で使用されてきたQスイッチレーザーの違いは照射時間です。ピコレーザーはピコ秒(1兆分の1秒)で照射ができ、Qスイッチレーザーはナノ秒(10億分の1秒)で照射ができます。照射時間が短いほど、お肌への負担を軽減しながらタトゥーを除去することが可能です。
また、当院で導入しているピコレーザー(エンライトンⅢ)は、照射ピークパワーが強いため一度の施術で多くの粒子を破壊することができます。そのため、治療期間が短いのも特徴です。
当院で導入しているピコレーザー「エンライトンⅢ」とは
当院の刺青除去で使用するピコレーザーは「エンライトンⅢ」です。エンライトンⅢは極めて短い時間でレーザーを照射し、色素を破壊することで刺青を除去します。また、エンライトンⅢは衝撃波を伴う現象を利用して色素を破壊することが可能です。従来のレーザーは色素をバラバラにして刺青を除去するというイメージですが、エンライトンⅢは色素を粉々に粉砕するというイメージが近いでしょう。
なお、衝撃波というと危険な印象を持たれる方も多いですが、実際には一般的なレーザーよりも安全性が高くダウンタイムも短いといわれています。これまでのレーザーは熱で色素を破壊していたため、ダウンタイムが長くなりがちでしたが、エンライトンⅢは熱に変換されることが少なく、衝撃波や圧によって色素を破壊できるため、安全性が高まりダウンタイムが短くなったのです。さらに、エンライトンⅢはアメリカFDA(日本の厚生労働省のような機関)にも認可されているため、安全性の高い治療機器といえます。
こんな人におすすめ
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- カラータトゥーのある方
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- 体への負担が少ない刺青除去を受けたい方
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- 過去にレーザー治療をしたけれど効果がなかった方
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- 短期間で刺青を消したい方
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- 刺青が広範囲にある方
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- 手術で皮膚を切除するのには抵抗がある方
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- 刺青が仕事上問題になった方
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- 元恋人の名前やお揃いで入れた柄を削除したい方
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- 堂々とプールや温泉に行きたい方
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- アートメイクを消したい方
当院のピコレーザーによる刺青(入れ墨・タトゥー)除去
当院のピコレーザーによる刺青除去の特徴をお伝えします。
刺青の大きさに合わせてスポットサイズを調整
当院のピコレーザーは、刺青の大きさに合わせてスポットサイズ(レーザーの直径)を調整して施術を行います。スポットサイズを0.5~1mm単位で細かく調整することで、刺青以外の部分のお肌へのダメージを軽減することが可能です。
少ない照射回数で施術が可能
当院のピコレーザーは照射ピークパワーが強く、細かく色素を砕くことができるため、従来の施術よりも少ない回数で刺青を除去することができます。また、一度の施術効果が高いため、短期間で施術が完了するのも特徴です。
徹底した痛み対策
ピコレーザー照射時には痛みがありますが、従来のレーザーよりは少ないといわれています。また、当院では患者様の痛みに関する不安を軽減するために、局所麻酔を使用しております。そのため、施術中に痛いと感じることはなく、痛みが苦手な患者様にも施術をお受けいただけます。
施術の流れ
カウンセリング~診察
患者様のお悩みやご希望をお伺いし、刺青の状態を拝見いたします。施術方法を決定した上で治療費用のお見積りをいたします。
麻酔
ピコレーザー照射時の痛みを軽減するために麻酔を行います。使用するのは局所麻酔です。局所麻酔の注入も機械を使って行います。
施術
ピコレーザーを刺青部分に照射していきます。施術時間は刺青の範囲によって異なります。
処置
ピコレーザー照射後はテープを貼って保護します。
次回ご予約
ピコレーザーによる刺青除去は、1〜3ヶ月に1回の施術をお受けいただきます。(個人差があります)施術後に次回のご予約をお取りください。
施術詳細
施術詳細についてお伝えします。
術後の経過
施術直後 |
照射部位が白くなり少しむくみが生じます。
照射部位には炎症を抑えるクリームを塗布し、テープを貼って保護します。 |
施術翌日 |
タトゥーの色によりますが、薄い皮がめくれてくることがあります。1週間ほどで自然に剥がれるため、無理に剥がそうとしないでください。
また、ごくまれに水ぶくれが生じるケースがありますが、水ぶくれが治るまでは軟膏を塗ってください。 |
施術後数日 |
腕全体・背中全体など、照射範囲が広範囲の場合はむくみが生じることがありますが、自然に落ち着いていきます。 |
施術1〜2週間後 |
照射部位にかゆみが生じることがありますが、術後の経過とともに自然に治っていきます。市販のかゆみ止めを塗っていただいてもかまいませんが、当院で処方することも可能です。 |
ダウンタイム
刺青除去後は上記のような症状が現れる可能性がありますが、数日程度で消失していきます。
副作用・リスク
まれに水ぶくれややけどのような症状が現れる場合があります。その際は処置を行いますので当院までご連絡ください。
また、個人差があるものの、照射後2週間〜1ヶ月ほどで治療部位に色素沈着が起こる可能性がありますが、術後の経過とともに落ち着いていきます。
注意点
- 施術は1〜3ヶ月おきに行います。状態により最低でも3~5回は必要です。
- 施術後ジクジクした状態が続く間は軟膏を塗り、テープで施術部位を保護してください。
- 施術当日は患部を濡らさないようであればシャワーが可能です。湯船での入浴は3日後からとなります。ただし、広範囲の刺青を除去された方は、医師の指示があるまでお控えください。
- 患部に薄い皮ができた場合は、自然に剥がれるまで触らないようにしてください。
- 患部は日焼けしないよう紫外線対策を徹底してください。
- 施術後2週間ほどは患部のマッサージを控えてください。
- 施術後1週間はアルコールを控えてください。
施術を受けられない人
- 妊娠中の方、妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方
- 刺青部分に金の糸や金属プレートが埋め込まれている方
- 刺青部分に感染性の皮膚疾患がある方
- 心臓に疾患のある方
- ペースメーカーまたは埋め込み式除細動器を使用している方
- 金製剤の治療を受けられている方、受けたことのある方
料金
施術内容 |
料金 |
備考 |
ピコレーザー |
1mm |
1,100円 |
基本料金1回あたり33,000円 |
※表示価格は全て税込価格となっています。
※料金は予告なく変更する場合がございます。
刺青(入れ墨・タトゥー)除去のよくある質問
- 刺青の消し方にはどのような方法がありますか?
- 刺青を消す方法には主に「切開法」「剥削(ハクサク)・削皮治療」「レーザー法」の3つがあります。切開法は刺青部分の皮膚を切り取る施術、剥削(ハクサク)・削皮治療は皮膚表面を削り取る施術、レーザー法はピコレーザーなどのレーザーによって色素を破壊する施術です。どの施術方法がよいかは患者様によって異なりますが、すぐに刺青を取りたい方には「切開法」や「剥削(ハクサク)・削皮治療」、体への負担を減らして傷跡を残したくない方には「レーザー法」が適しているでしょう。
- 刺青は皮膚科などの一般的な病院でも除去できますか?
- 刺青除去は皮膚科でも受けられる場合があります。しかし、皮膚科は基本的に皮膚疾患を治療する病院です。そのため、綺麗に刺青を除去したい方は、刺青除去の施術経験や実績のある美容皮膚科や美容形成クリニックなどに相談するほうがよいでしょう。
- 刺青除去は保険適用されますか?
- 刺青除去は保険適用となりません。全額自費診療となりますのであらかじめご了承ください。
- 刺青の除去跡は目立ちますか?
- ピコレーザーの照射後、やけど跡のような赤みは1〜2ヶ月ほど続きますが、徐々に消えていきます。術後の経過とともに刺青の除去跡はほとんど目立たなくなるでしょう。
- 刺青除去の失敗を防ぐポイントはありますか?
- 刺青除去の失敗や後悔を防ぐためにはクリニック選びが重要です。刺青除去の施術経験や実績を積んだ医師にお願いすることで、綺麗な仕上がりに近づけることができるでしょう。まずはカウンセリングを受けてみて、不安な点を解消するために親身になって相談にのってくれるかなどを確認してみるのがおすすめです。
- ピコレーザーでケロイドになることはありますか?
- ピコレーザーでケロイドになることはほとんどありません。患者様の体質や色素の濃さに合わせて出力を調整しますので、それほど心配する必要はないでしょう。
- アートメイクを除去することは可能ですか?
- 当院の刺青除去ではアートメイクを除去することも可能です。ただし、除去を希望される部分に毛が生えている場合は剃毛の必要があります。また、色素が毛根部にまで入り込んでいる場合は、毛根部が破壊されて毛が生えてこなくなったり、白毛化を起こしたりするリスクがあります。
- ピコレーザーで刺青が消えるまでには何回程度施術を受ける必要がありますか?
- 患者様の体質やインクの種類・色、刺青の範囲などによって、治療完了までにかかる期間は異なります。やってみないとわからない場合が多いですが、彫り師が入れた刺青の場合は5回程度かかることが多いです。自彫りの場合は1~3回でご満足される方がほとんどです。施術回数など気になることがある場合は、まずはお気軽に当院までご相談ください。
- 刺青除去はどのくらいのペースで受ける必要がありますか?
- 当院の刺青除去は1〜3ヶ月に1回の施術をお受けいただきます。施術頻度や施術間隔には個人差があるため、まずは一度当院までご相談ください。
- 刺青除去の施術中に痛みはありますか?
- 当院の刺青除去は従来のレーザーに比べると痛みが少なくなっています。ただし、麻酔を使用しなければ施術中に痛みが生じるため、当院では局所麻酔を使用して施術を行います。そのため、痛みが苦手な方でも施術をお受けいただくことが可能です。
- ハガキ大くらいの大きさのタトゥーですが、何回くらいの治療で消えますか?
- 元々の色素の濃さなどにより回数には個人差がありますが、彫り師が入れた刺青の場合1~3ヶ月おきに最低5回前後の治療が必要です。回数をかけることで色素は徐々に薄くなり、最終的に目立たない状態になります。
- 他院でレーザーによるタトゥー除去をしたのですが消えませんでした。ピコレーザーでは消すことができますか?
- ピコレーザーは従来のレーザーで破壊できなかった小さな粒子にも対応可能です。そのため、以前レーザー治療で効果を実感できなかった方にもおすすめの治療といえます。
- ピコレーザーによる刺青・タトゥー除去はどんな色の刺青でも消せますか?
- ピコレーザーは全色に対応するといわれているため、タトゥー・刺青除去が従来よりも幅広く対応可能となりました。ただし、色によっては他の色より施術回数が必要な場合があります。またごく希に黒色に変色することがあります。ご心配な方は一度クリニックにてご相談ください。
本ページ監修医師
- 医療法人社団 美星会
千葉中央美容形成クリニック総院長 西谷 直輝
► 総院長のプロフィール
経歴
2000年 |
東邦大学医学部 卒業 |
2000年 |
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院勤務 |
2004年 |
品川美容外科 入職 |
2007年 |
品川美容外科 鹿児島院院長 就任 |
2012年 |
品川美容外科 川崎院院長 就任 |
2013年 |
オザキクリニック 新宿院院長 就任 |
2013年 |
Kanac美容外科皮膚科クリニック 院長 就任 |
2014年 |
中央クリニック 入職 |
2015年 |
千葉中央美容形成クリニック 開設 |
2018年 |
医療法人社団 美星会 理事長 就任 |
2020年 |
医療法人社団 美星会 東京表参道BeLumiクリニック 開設 |
資格・所属学会
日本美容外科学会
日本美容皮膚科学会
日本医学脱毛学会
日本先進医療医師会
アラガン社ボトックス、ヒアルロン酸施術資格
サーマクール認定医
ウルセラ認定医
アルジェネス(ボタニカルフィラー)エキスパート(指導医)
日本医療毛髪再生研究会 理事 |
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