ザガーロカプセル
ザガーロカプセルの有効成分は「デュタステリド」です。デュタステリドにはAGA発症のきっかけとなる「ジヒドロテストステロン(DHT)」の発生を抑える働きがあり、毎日服用することでAGAの進行を阻害することができます。
プロペシア錠(フィナステリド)やザガーロカプセル(デュタステリド)は、世界中で薄毛治療薬として認知されています。はじめに開発されたのがプロペシア錠で、その次がザガーロカプセルです。ザガーロカプセルはプロペシア錠に比べて半減期(薬の血中濃度が半分になるまでの期間)が長く、その分長期間の効果が期待できるといわれています。そのため、プロペシア錠で効かない場合はザガーロカプセルに切り替えることもあります。もちろん薬の効き目には個人差があるため、全ての方にザガーロカプセルが適しているというわけではありません。なお、ザガーロカプセルの半減期は2週間ほどですが、プロペシア錠の半減期は服用後6〜8時間となります。
ザガーロカプセルはもともと前立腺肥大症の薬として開発されました。前立腺肥大症の患者へ投与したところ、薄毛の改善にも効果が見られたため、AGA治療薬としての開発がスタートしたのです。現在、ザガーロカプセルはAGA治療薬として世界中で使用されています。
ザガーロカプセルはAGAの改善に効果が見込まれる治療薬ですが、そもそもAGAとはどのような症状のことを指すのでしょうか。AGAの特徴やメカニズムについてお伝えします。
AGAの特徴は進行性の脱毛症ということです。また、髪の毛の抜け方にも特徴があり、頭頂部や前髪の生え際(M字部分)から薄くなっていきます。例えば円形脱毛症などは自然治癒することが多く治療が必要ないケースもありますが、AGAは治療しなければどんどん薄毛が進行してしまうのです。最終的には側頭部と後頭部の髪の毛を残し、他の部分は全て抜け落ちてしまいます。そのため、AGAを発症したらできるだけ早く治療を開始することが重要です。
AGAは悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」が発生することがきっかけで生じます。男性の健康的な心と体の状態に欠かせない「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが、還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつくことで「ジヒドロテストステロン」が発生してしまうのです。このジヒドロテストステロンには、髪の毛の成長に関係する毛母細胞の働きを阻害する作用があり、髪の毛が十分成長しないうちに抜け落ちてしまいます。これがAGAが起こる仕組みです。
AGAは自力では進行を止められません。治療をしなければゆっくりと症状が悪化してしまいます。しかし、ザガーロカプセルをはじめとするAGA治療薬によって、進行を食い止めることが可能です。日本ではザガーロカプセルの他に「プロペシア錠(フィナステリド)」や「ミノキシジル」などがAGA治療に用いられています。ミノキシジルには内服薬と外用薬(塗り薬)があり、外用薬はザガーロカプセルやプロペシア錠との併用が可能です。同時に使用することでより高い治療効果が期待できます。
ザガーロカプセルがどのようにAGAに働きかけるのか、作用機序について見ていきましょう。
ザガーロカプセルにはジヒドロテストステロンの生成を抑制する効果があるため、AGAの進行を食い止めることができます。テストステロンが還元酵素5αリダクターゼと結合することでジヒドロテストステロンが生成されますが、ザガーロカプセルには5αリダクターゼの働きを抑える作用があるため、ジヒドロテストステロンの生成が阻害されるのです。その結果、ジヒドロテストステロンが生成されなくなり、AGAの進行を抑えることができます。
AGA発症に関わる5αリダクターゼには、Ⅰ型とⅡ型の2つのタイプがあります。ザガーロカプセルは両方の5αリダクターゼに働きかけるため、高い治療効果が期待できるのです。なお、プロペシア錠は5αリダクターゼⅡ型にのみ作用するため、ザガーロカプセルに比べると適応される患者様は限られてしまいます。
ただし、ザガーロカプセルを使用したからといって全ての患者様のAGAが改善するわけではありません。薬が効かない場合はHARG+®療法のような注射による治療を行ったり、プロペシア錠を処方したりするケースがあります。
ザガーロカプセルは早い方で半年ほど、一般的には1年程度で効果が現れるといわれています。しかし、なかなか効果が現れずにAGA治療を諦めてしまう方も多いです。用法・用量を守って正しく服用することは大前提ですが、それでも効果が見られない場合は治療方法が合っていない可能性があるため、早めにクリニックに相談する必要があります。
AGA治療は内服薬や外用薬による治療をメインにしているクリニックが多いですが、注射によるHARG+®療法を受けられるクリニックもあります。HARG+®療法は、頭皮に直接有効成分を注入する治療で、ダイレクトに成分を届けられるため高い治療効果が期待できます。また、ザガーロカプセルと併用することでさらに高い効果が見込まれます。内服薬だけでは抜け毛が減らない、服用後半年経っても効果なしといった方にはHARG+®療法がおすすめです。もちろん、HARG+®療法だけでも発毛効果は期待できるため、毎日薬を服用するのは大変といった方は、1ヶ月に1回のHARG+®療法に切り替えるのもよいでしょう。ただし、HARG+®療法は限られた医療機関でしか取り扱いがなく、どこのクリニックでも受けられるわけではありません。当院ではHARG+®療法を行っておりますので、抜け毛が止まらないとお悩みの方は当院までご相談ください。
カウンセリング~診察
患者様のお悩みやご希望をお伺いし、頭髪の状態を拝見いたします。施術方法を決定した上で治療費用のお見積りをいたします。
処方
ザガーロカプセルを処方いたします。
次回ご予約
ザガーロカプセルは毎日服用いただくお薬のため、お薬がなくなる頃に再度受診いただきます。
施術詳細についてお伝えします。
ザガーロカプセルの効果を感じるまでの期間は上記の通りです。半年〜1年ほどで効果を感じられることが多いため、最低でも半年は継続して服用しましょう。1年以上経過しても効果を感じにくい場合は、ザガーロカプセルが合っていない可能性があります。その場合は他の治療薬を処方するか、HARG+®療法に切り替えることもあるため、早めに当院までご相談ください。
ザガーロカプセルの飲み方は1日1回1錠です。いつ飲むかの指定はありませんが、飲み忘れを防ぐために飲む時間は決めておきましょう。ただし、アルコールと同時に摂取することで肝臓への負担が大きくなるため、できれば夕食後の服用は避けてください。また、2日に一回(一日おき)服用するなど、自己判断で服用方法を変えないようにしましょう。
1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
*過敏症 | 発疹 | 蕁麻疹、アレルギー反応、瘙痒症、限局性浮腫、血管性浮腫 | |
精神神経系 | 頭痛、抑うつ気分 | 浮動性めまい、味覚異常 | |
生殖系及び乳房障害 | 性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害)注) | 乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感) | 精巣痛、精巣腫脹 |
皮膚 | 脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症 | ||
消化器 | 腹部不快感 | 腹痛、下痢 | |
その他 | 倦怠感、血中CK増加 |
注)投与中止後も持続したとの報告がある。
ザガーロカプセルの副作用には上記のような症状が挙げられます。副作用の発生する確率自体はそれほど高くありませんが、性欲の低下やEDなど、男性機能に関する副作用は比較的多いといえるでしょう。他にも重大な副作用として肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)があります。
施術内容 | 料金 | 備考 | |
診察料 | 初診 | 5,500円 | |
再診・再処方料 | 0円 | ||
ザガーロ (抜け毛治療) |
1か月分30錠 | 11,000円 | |
ザガーロ (ジェネリック) |
1か月分30錠 | 6,600円 | |
HARG終了後30錠 | 5,940円 |
※表示価格は全て税込価格となっています。
※料金は予告なく変更する場合がございます。
2000年 | 東邦大学医学部 卒業 |
2000年 | 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院勤務 |
2004年 | 品川美容外科 入職 |
2007年 | 品川美容外科 鹿児島院院長 就任 |
2012年 | 品川美容外科 川崎院院長 就任 |
2013年 | オザキクリニック 新宿院院長 就任 |
2013年 | Kanac美容外科皮膚科クリニック 院長 就任 |
2014年 | 中央クリニック 入職 |
2015年 | 千葉中央美容形成クリニック 開設 |
2018年 | 医療法人社団 美星会 理事長 就任 |
2020年 | 医療法人社団 美星会 東京表参道BeLumiクリニック 開設 |
日本美容外科学会 日本美容皮膚科学会 日本医学脱毛学会 日本先進医療医師会 アラガン社ボトックス、ヒアルロン酸施術資格 サーマクール認定医 ウルセラ認定医 アルジェネス(ボタニカルフィラー)エキスパート(指導医) 日本医療毛髪再生研究会 理事 |